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ベトナムもカンボジアもウキウキだよ

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01.jpg 「うーん、フライト変更の件、了解しました。」
 出発の前日に、旅行会社から予定していたフライトのひとつが航空会社の都合でキャンセルになったとメールがあり、思わずうなって返事をした。
 本当に飛行機運が無い星の下に生まれたんだなあと、出発前に天をあおぐ。


 

§ 出発

 出発日、昼過ぎにいろいろな用事をすませ、えいえいっとパッキングして家を出る。成田で、ハンカチ、ワイヤー錠、小さい目覚まし時計、それに文庫本などを買って飛んだ。いつもは、旅行代金をクレジットカードで決済するとサービスされる旅行保険をあてにしているのだけど、今回は銀行振込だったので成田で旅行保険に入るはずだった。けど、思い出したときは空の上だった。
 飛行機は共同運航便で、日本の航空会社の機材だったので設備が最新で充実してる。残念だったのは、隣に三歳児ぐらいのが壊れたおもちゃのように動き回りうっとうしいこと。保護者も我が子に無関心なご様子で、子供に罪は無いのだろうけど、座席を蹴られてる前の人が気の毒な感じ。経験あるけど、あれは辛いよ。
 で、築地魚河岸何代目とか女流噺家の映画を見て過ごす。

 深夜にホーチミンに到着。タクシーチケット売り場で「1ドル値切ってみようか」と相談してる日本人を横目に、さっさとチケット買ってホテルへ移動する。深夜に関わらず、交通量が多いのは涼しい夜に行動する暑い国にありがちな習性(?)かなと思いながら、まずはホテルにチェックイン。
 有名ブランドが建ち並ぶ目抜き通りだ。日本なら銀座や青山といったところか、でも町の雰囲気は、新橋のガード下といった感じ。

 

§ ホーチミン

 初日は、市内をテクテク散策してみた。
 改めてバイクの多さに驚かされる、それにクランションがひっきりなしに鳴っている。信号も横断歩道も無い道路は、怖くて渡れない。でも、現地のおじいちゃんは、ゆっくりと確実にバイクの走る縫い目を横切っている。死に急いでるのでは無さそうだ。(あたりまえか?)
 よく観察するとバイクもそんなにスピードは出てないので、それなりにアイコンタクトを送りながら渡ればよい感じ。トラックとかこっちが視野に隠れてしまうのは危険だけど、バイクだけならなんとかなりそう。クラクションも「おらおら、どけどけー」と言うよりは「ゆずってー」とゆるめな感じだと解釈し直してみた。

02.jpg  最初は、サイゴン川を覗いてみる。ポツリポツリと雨粒が落ちてくるが傘をさすほどではない。それから本屋で趣味で集めてる現地地図をいつくか買ってみる。まあ、あてのない感じで町の雰囲気を感じてみる。工事中や建築中が多いことがわかる。溶接の火花が上から降ってくる。途上ではあるが、景気に勢いは感じられる。
 財布が壊れかけてペンギンの絵柄のカードが落ちそうだったのを思い出し、財布を捜してみた。いつだったかアメリカで財布を新調したときには、日本のお札の納まりがが悪かったので、色々と物色し比較検討してみた。で、小銭入れがついた財布がほとんど売ってないことに気がついた。お店で聞いてみると、ベトナムではコインは使っていないとのことだった。結局、小銭入れが付いたのは、外側のデザインが違えども、内側の作りは全く一緒だったので、やわらかめで月並みなのを選んでみた。たぶん、近所のジャスコなら2980円といったところか。
 ついでにTシャツも買ってみた。透かすと向こう側が見えそうな感じで、思わず「薄っ!」と声が出てしまった。店のおばちゃんがバレたかと言う顔で2ドルだと言う。たぶん、三回洗濯に耐えるかどうかだけど、値切りようのない値段だし2枚買ってみた。
 現地通貨はドンだけど米ドルも問題なく使える。ドルはいいね、1ドル100円で簡単だ。ドンは、自販機の缶ジュースが6000ドンだったのを目安に、観光客向けのお店は100で割り、現地人向けはさらに2で割って日本円の感覚としてみた。
 ちなみにベトナムお札は、紡績工場や発電所など社会主義国っぽい絵柄だ。


 昼飯にサイゴン炒飯(普通の炒飯に焼き肉がついてた)を喰って、ホーチミン市博物館を見て、暑い日中は公園で一休みし、適当に名所などを廻ってみた。晩飯はホテルの近くのベトナム料理レストランに入ってみたけど、日本人から見るとそんなに特別(あるいは異端)な料理は無いし、安心して食べられる。どんな料理にもパクチーがのっかてる(感じ)なので、苦手な人は除ければよい。

 

§ クチとメコン川

 二日目は、クチとメコン川の一日ツアーにでかけた。日本語ガイドが付いて、日本人5人が参加していた。ガイドは「カンさん」で、どこか古い友人にそっくりだった。カンさんは、新聞の一面を見せ、「今、ハノイは洪水で混乱している。1キロ30円の空芯菜が今は300円だ。」と、人の不幸を愉快そうに話す。昨晩テレビで洪水のシーンをニュースで見たけど、ベトナム語がわからないので、どこかと思ってたけどハノイだったのか。現地の人もそうだけど、観光で来た人は気の毒だな。

04.jpg  クチは、ベトナム戦争の南ベトナム解放民族戦線がどんな感じで戦ったかを展示してあるテーマパーク風、そしてメコン川は観光船と手こぎボートでクルーズする観光地らしい。相変わらずの予習不足だが、こういうのは先入観が無い方が感動すると思ってる。
 クチでは、実際に掘ったトンネル(とは言え、欧米系の人も入れる用にひとまわり大きく、さらにキレイに掃除もしてある)をくぐったりする。なにぶん、屈んでしか入れないし、背中にDバッグを背負ってるし、片手にカメラ持ってるしで、しゃがんで前進となる。わずかな距離だけど、これはけっこうハードだ。他に戦時中の生活様式や知恵と工夫による武器などを見ることができる。追加料金で、実弾も撃つことができる。周りはけっこううっそうとしてるが、やはり枯れ葉剤でなんにも無くなったところに、植樹をして再生した森とのことだった。いまだに戦死者の遺骨収集を行っているらしく、霊媒師(いわゆるイタコさん)が大活躍なんだとか。。。


 観光旅行者向けの大食堂で生春巻きなどの昼食をとり、メコン川へ。観光船が出たところで、パラパラと雨が落ちてきて、中州に上陸してフルーツ試食の休憩では、どしゃ降りとなる。中州は停電中で、ひなびた感じに豪雨と停電で地元の人には気の毒だが、いい雰囲気だ。で、小降りになったところで、現地の人が漕ぐ手こぎボートで、細い水路を進みメコン川の情緒を味わう。途中、対向船とすれ違いざまに、同乗の観光客が横に置いたオールが接触し、ボキッっと折れた。同乗の観光客は足を挟まれた様子だったが、大事に至らずよかった。
 このあたりの流域は、既に漁業に耐えられないらしく、手漕ぎ船の観光で収入を得てるらしい。「チップ、チップ」とせがまなければ、地元の優しさも演出できていたのに、残念。

 帰り道は、またまた豪雨となったが、既に車の中なので観光が台無しということもなかった。走ってるバイクの後ろのシートでご飯を食べてる人、途中でバイクを止めてカッパを着る人々、雨でもビニール袋に携帯電話を入れて話しながらバイクを運転する人、店の軒先で体を洗ってる半裸の人。車窓からの人間ウォッチも旅の楽しさだ。

 

§ 腹痛

 内モモがパンパンになった。晩飯はホテルのブュッフェにした。たぶん、ここで食べたマテ貝がよくなかった。東京ではなかなか食べることができないので選んだのだが、夜中の3時に酷い腹痛になって、朝には酷い下痢になった。久々にラッパのマークにすがりつく。保険に入ってないし悪化を心配したけど、午後にはなんとか動けるようになった。なるほど、保険に入ってないってことは、こういう心配をするんだなと教訓にするべしと・・・。
 三日目は、そんなわけでなんかあっても、タクシー使ってすぐにホテルへ戻れる距離で市内観光してみた。

05.jpg  まずは、統一会堂。ベトナム戦争までは大統領府だったらしく、地上階はリッチな内装で地下は作戦指令室になっている。ここは無料のガイドさんがいて、丁寧な説明を聞くことができる。残念ながらこの日は日本語のガイドさんは病気で休みということで、英語のガイドさんについてまわった。町では色々とアオザイを着てる人を見かけたけど、デザインと着こなしは、ここのガイドさんが一番よかった感じ。こういうのも観光だよね。
 統一会堂から歩いて行ける戦争証跡博物館を覗いてみた。こちらは、米軍目線の博物館のようで多くの戦時写真が飾られていた。


 古い町並みやナイトマーケットも行ってみたかったけど、早めにホテルの部屋に戻る。はす向かいの部屋がリフォーム中でうるさいしペンキのにおいもするので、ホテルのビジネスセンターにパソコンを持って逃げ込む。夜は、炒飯をつまみにビールを飲みながらインターネットをつつく。お腹の調子も戻った。

 

§ フーコック島

06.jpg  午前中にフーコック島へプロペラ機で移動しホテルにチェックイン。ホテルで焼きそばを食べて、そのままビーチでゴロゴロ。なんか、ホテルの入口に俺の名前が書いてあって歓迎とかってなってるし、SUSHIとかSYOCHUとかあちこちに色あせたキーワードを見る限り、日本人に着て欲しかったリゾートホテルなのか。でも、見渡す限り日本人はいないもよう。
 もう一日、ビール、音楽プレーヤー(パソコンだけど・・・)、文庫本の三点セットでゴロゴロ。人間がダメになりそうなぐらい堕落した時間を過ごす。
 夕方に夕日を撮っていたらカミナリがゴロゴロで雨がドバーッと降ってきた。南の島らしくて大変よろしい。
 そんなわけで、食事も海産物がメインなんだろうけど、ちょっと用心してしまう。ブラック・キング・フィッシュ(後で調べたら日本ではスギという魚らしい)のショウガ煮付けとか、ココナッツミルクで茹でたワタリガニとか食べてみたが、ちょっと敏感になってるのか、泥臭い感じがして食が進まない。


 さて、おおかたダメ人間になりかけたところ(もともとなってる説もあるが・・・)で、フーコックからホーチミン経由でアンコール遺跡があるシェムリアップへ移動となる。フーコックのホテルをチェックアウトをしたところで、フライトが30分遅れるのでホテルからのシャトルバスも30分ずらすとのことだった。よくみれば、白板に本日のフライト情報というのが書いてあって、そのことが書いてある。こんなの用意してあるってことは、よく遅れるってことなんだろうな。
 アンコール遺跡は、3日間の現地ツアーだけど、出発直前に旅行会社から連絡があった通りフライトが変更になったことで、初日分の観光はできなくなっているので、とりあえず今日はホーチミンで乗り継ぎ便に間に合えばいいのだ。
 アナウンス通り30分遅れでフーコックからホーチミンへ到着。国際線(シェムリアップはカンボジアなので)のチェックイン後に、三階のレストランで昼食にフォーを食べる。空港なのでそれなりの値段だが、ちゃんとしてておいしい。
 ほどなくシェムリアップ行きの便に乗ったけど、なんかテクニカルトラブルでパッキンの交換とコンピュータの再起動で30分ぐらい遅れますって、どんな故障かさっぱりわからないけど、さっき飛行機を降りた国内線の駐機場のあたりで修理となった。
 まあ、なんだかんだで文庫本のページが進み、シェムリアップに1時間遅れで到着した。

 

§ シェムリアップ

07.jpg  アンコール遺跡以外でのカンボジアに関する情報は、内戦の傷跡と日本をはじめとする国際協力ぐらいしかしらなかったけど、驚いたことにビザの申請と発行はインターネットからできるのだ。カンボジア政府の e-visa のホームページに行けば、顔写真のファイルとクレジットカード決済で、夜中に申請したら翌日の昼には発行されて、適当なプリンタで印刷(2部印刷し、1部はパスポートに貼り付け、もう1部は入国時に渡すことになる)すればよい。在日大使館にパスポートを郵送するよりは、はるかに心配も面倒も無い。入国時にもカメラで顔写真を記録される。入念だ。


 空港の出口でガイドさんを見つけ、車に乗れば、今夜の晩飯はタイ料理だと言う。ツアーを頼むときによく見てなかったけど、三食付きらしいし、ドライバーとガイドが専任で案内してくれるらしい。ガイドさんが「ワタシはパーです」と、自己紹介されたときには聞き直したけど、覚えやすい名前だ。
 タイ料理屋で缶ビールを頼んだけど、このリングプルがリングプルごと取れる古いタイプの缶で、えいっと引いたら指でつまむところだけ取れてしまった。昔、そんなこともあったよなあ。と、懐かしい気持ちにさせてくれる。いいぞ、カンボジア。
 あんまし辛くないタイ料理をいただいた後に、料理屋から見えた本屋に行かせてもらい、また新たな地図をゲットする。3ドル50セントで4ドル出したら2000リエルのおつりがきた。お札はアンコール遺跡の絵柄で、これもお国柄が出てて楽しい。
 ホテルは5つ星だと言う。確認したけど、持って行ったガイドブックは古くて建築中と地図に印がついていた。ロビーは広く、ソファーに座った状態でチェックインとな。日本人の係が出迎えてくれて、懇切丁寧にホテルや部屋の設備を説明してくれた。ひとしきりしたところで、部屋にハウスキーパーがやってきて、ベッドメークすると言う。なんか、菱形に飾られた枕を四角形に置き直し、ベッドカバーを外して行った。ふーん、高級なホテルってこんな感じなのかと感心してしまう。
 こんな高級なツアーを頼んだつもりは無かったけど、なにはともあれ、ルームサービスに氷を頼んで、ホーチミンの免税店で買った小さなブランデーでルネッサンス(るねっさーん?)してみた。

 

§ アンコール遺跡

08.jpg  この旅のハイライトの遺跡巡りは、朝8時から始まる。午前中はアンコールトムの内側を、昼食はカンボジア料理で、一旦ホテルで休憩して午後はアンコールワットをまわる。そして、晩飯は伝統舞踊を見るって感じらしい。
 初めてのアンコール遺跡は、アンコールトムから実物を見るわけだが、紛争や自然崩壊などもあるが、壁に掘られたレリーフは保存状態もよければ、なにも知らない人でも芸術を感じさせる。これは手放しに素晴らしい。
 バイヨン、バプーオン、象のテラス、タブロームなどを見る。遺跡の詳細は、他のホームページや本などを参考にされた方がよい。てか、よくわかってないから語れないし。。。


09.jpg  昼のカンボジア料理は、特段の特徴は無かったけど、家庭的な炒め物が中心で、中でも空芯菜だけの炒め物はシャキシャキとうまかった。
 ホテルで休憩後に、無料の生フルーツジュースの休憩がある。休憩ばかりだが、日本人がやってるお店らしい、クッキーをお土産に買った。海外旅行すると、せんべいとかクッキーとか職場で配る土産を売ってて欲しいと思うけど、これは日本人のツボにはまってると思う。
 アンコールワットに向かう。途中でポツリポツリと雨が降ってきた。着いた時には、本格的な雨となった。橋を通って三重になった外側の第一回廊に着くと、豪雨となったが、屋根があって(修復済み?)回廊のレリーフをゆっくりと見て回る。
 第二回廊に入ると雨は小降りになり、第三回廊を眺める時には雨はあがってくれた。ただし、第三回廊は入れない。パーさんが言うには、某国のガイドが階段から転落する大きな事故があり、立ち入り禁止になってるらしい。まあ、真ん中の塔には足場が組んであり、修復中のもようだししかたあるまい。


 パーさんによれば、夕日を見に行く順番らしいのだけど、雨があがったばかりで、どうがんばっても夕日は見れそうにない。つたないパーさんの日本語によれば、20分歩いてビューポイントに着くらしい。遺跡を眺めるとは違う感じだったので止めにした。そのかわり、ナイトマーケットと呼ばれる土産物屋が結集した場所でひとまわり。ちゃんとしたTシャツと農協の団体が買い占めたというハンモックを買ってみた。

10.jpg  晩飯の伝統舞踊は最前列で観た。四つぐらいの踊りの出し物があった。どれも、内容がわかりやすくてよい。特に、頭に尖った飾りと指の幾何学的(?)な形で、ちょっと妖艶さが出た踊りがよかった。遺跡のレリーフに表現された踊りは、半裸でもう少しテンポが感じられるけど、こういう感じだったんだな。


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 アンコール遺跡の三日目は、当初トンレサップ湖クルーズだったけど、やっぱり遺跡を見た方がいいだろうしと、フライト変更の際に可能な範囲で頼んでおいた通りとなった。 まずは、ホテルを朝5時に出発し、アンコールワットの日の出を見る。小一時間立ちっぱなしだけど、なかなか幻想的な雲が出ていい感じの写真が撮れた。
 一旦ホテルに戻り、朝飯喰って午前中に遺跡三カ所を回る。

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 少し郊外へ移動する。高床式の家が点在してくると、もう電線は見あたらない。だが、不思議なことに携帯電話のアンテナが付いた鉄塔はある。どうやって充電してるのか、パーさんに聞いたところ、乾電池を使ってるとのことだった。携帯電話の浸透スピードが電力を超えているってのは、ちょっと考えさせられる。人間の生活に最も欠かせないのは、コミュニケーションなのかもしれない。
 遺跡に話を戻す。煉瓦作りの「プレループ」は、中央塔が高くテラスからの眺めがよい。遠くにアンコールワットを見ることができる。「バンテアイスレイ」はこぢんまりしているが、すばらしいレリーフが多く残ってる。中でもデバター(女神)は、東洋のモナリザと比喩されているらしい。「東メボン」は、回廊の四隅に大きな象の像があり意味深だ。ここでは、フランスから来たおばあちゃんが転んで怪我をしていた。いろいろな石材でできている遺跡は、珊瑚や火山岩にように粗いので、階段や上がりかまち系の上り下りは、十分に注意した方がいい。とは言え、美しいレリーフに目を奪われるちゃうよなー。

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 昼食は中華料理を食べ、ホテルで休憩後に午後は市場と遺跡二カ所をまわる。
 午後になって、またまたまた雨が降ってきた。「ブリアカン」に着いたときには豪雨になってしまったが、雨が神秘さを演出して、いい雰囲気の遺跡だった。インディージョーンズやトゥームレイダーのように、なにかの拍子に向こうの世界に行ってしまいそうだ。最後は「ニャックポアン」で、大きな池に祠が風水的に配置されていて、池から溢れた水が祠を通って出る仕組みになっている。
 一旦、雨は上がった。やっとトイレのおしり洗浄用ホースの扱いに慣れてきたのに、空港で降ろしてもらったらこの旅は終了だ。二、三日で見切れる遺跡ではないが、どこかの遺跡で一日ボーッと浸ってみたかったな。

 

§ 帰路

 シェムリアップの空港で飛行機を待ってると、またまたまたまた雨がドバーッと降ってきた。もう、日本に帰るだけだから、キャンセルになっても問題はない。(ん?)
 でも、そんな時こそ時間通りに飛んだりする。ホーチミンの空港で乗り継ぎ通路を通ると、夕食のクーポン券を渡される。空港で食事クーポンは、大幅な遅れイメージしかないので、またかと思ったけど、乗り継ぎにずいぶん時間があるので配られたもよう。数日前にフォーを食べた三階のレストランで、また食事をすることになった。
 免税店の店頭で、プエルトリコのラム酒をモヒートにして試飲をやってた。陽気にできあがったイタリア人客が「今なら二本買ったら一本無料」とかってウソ宣伝で客寄せしてて盛り上がってる。試飲で盛り上がるのはどうかというものあるが、何杯かいただいた。で、バーのワインで文庫本を読み進め、ボーディングゲートの待合い席に早めに向かった。
 待合所には、まだ誰も乗客はおらず、ぽつんとある小さな免税店では売り子がレジのコンピュータでゲームをしてた。ぐっすり眠て起きると乗客がザワザワとゲートに並んでている。よく見ると、ゲートのフライト「950便」とボーディングチケットのフライト「956便」が違ってるみたい。あわてて、正しいゲートに向かう。どうやら、どちらも成田行きで10分違いのフライトらしい。
 空港での飲み過ぎには気をつけよう・・・。

 雨期雨期のベトナムとカンボジアでした。(おわり)




 その他の写真はこちらでどうぞ。なお、容量の都合で予告無しに消しちゃうこともあります。



 ツアールート地図(GPSトラッキング)はこちらにあります。時差-2時間で現地の時間です。
クチとメコン川
アンコールトムなど
アンコールワットなど
アンコールワットの日の出
バンテアイスレイなど
プリアカンなど

 
 

Comments:2

ぷみ 2008年11月19日 22:28

お帰りなさい(^^)

朝焼けも夕焼けも
素晴らしいですね?ァ

これを実際に見たら…
ちょっと自分が変わりませんか?
心洗われそう?ニ

私も読んで写真見て、
旅行気分でした。
ありがとうございます。

最初の石像、うけました?フ

先週一度入れたのですが
不時着?
しつこくまた入れました?ォ

やん Author Profile Page 2008年11月20日 00:26

> ぷみさん
いつもどもです。

雲がアンコールワットを包むようにかたどって、無風の水面に移る姿は、快晴の絵とは違って幻想的で不思議なパワーを感じさせますね。運がよかったです。
でも、暗いからわからないけど、真正面に立ち木があり、壁づたいに観光客が右往左往してるんです・・・。さらに、カメラを構えた100人ほどがジワジワした場所取り合戦を小一時間・・・。
あ、ちょっと雰囲気壊したかな?

不時着の原因はわからないけど、コメント損(?)しないぐらいの短めがいいかも。。。

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